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北海道マツダ70周年 MAZDA TIMES 特別版 MAZDA CX-60試乗体験レポート MAZDA CX-60 × 猪股京介選手

2022年9月の発売開始以来、
大きな反響を呼んでいるCX-60。
マツダが誇るこの最上級SUVを、
レーシングドライバー・猪股京介さんに
一週間試乗していただき、
その感想を伺った。

猪股京介さんは唯一の北海道在住スーパー耐久シリーズレーシングドライバー。
ロードスターRFを駆ってST-4クラスに参戦中。

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Q:一週間じっくりと乗られた素直な感想を
教えてください。

とても高級で上質な SUV ですね。実を言うとディーゼル車は初めて乗りました。しかし言われなければわからないほど静粛性に優れ、高回転まで吹け上がる。かなり驚きました。
街中、郊外、高速道路と様々なシーンを走ってみた上での印象は、高級 SUV であるにも関わらず、スポーティで走り重視の車だなということ。足回りも固めで、特に高速道路ではビシッと安定しています。

Q:燃費は計測されましたか?

特にエコ走行を意識せず、通勤やドライブに使わせていただきましたが、なんとリッター 15km でした。ディーゼルターボとモーターのアシストから生み出される太いトルク。余裕のある加速を楽しみつつ日常的に使用して、しかもこの車格でリッター15km※という燃費は素晴らしいと思います。
※燃費は使用環境等により異なります。


Q:ボディサイズで気を使ったことはありますか?

普段は小柄なハッチバックに乗っていますが、CX-60 のサイズでも走行している分にはまったく気になりませんでした。唯一サイズを意識したのはスーパーの駐車場です。横幅が 1,890mm あるので慎重に駐車しましたが、360°ビューモニターが装備されているのでスムーズに駐車できました。何度か駐車や車庫入れを経験すれば狭い場所でも慣れると思います。

Q:動力性能についてはいかがですか?

アクセル開度 30% 程度で十二分に速いです。低回転からググッとトルクが湧いてきて、運転が好きな方ならこの感覚が嬉しいでしょうね。滑らかに軽快に加速してくれます。
高速道路で高回転まで回すと、馬力/トルクの出方は若干マイルドになります。車好き、走り好きとして言わせてもらうなら、もう少し高回転に刺激があった方が楽しいのですが、例えばレースを終えて疲れきった帰り道、スポーツカーと CX-60、どちらかを選べと言われれば、間違いなく CX-60 を選びます(笑)。


Q:足回りと操縦性はいかがですか?

足回りはかなり固められています。またエンジンが後方へオフセットされることで前後の重量配分も考慮されています。車重も車高もあるので「タイトなワインディングを攻める」とはいきませんが、スポーティな車に乗りたいと思っている方でも満足できると思いますよ。
ただし街中を短時間走った場合、この足回りを「固すぎる」と判断する人もいることでしょう。それなりの速度で郊外や峠を走ると安定感を体験できますから、ある程度の時間と走行シーンを選択した上で試乗されることをお薦めします。

Q:外観についての印象はいかがですか?

デザインはよく練られていると思います。特にボディサイドは滑らかな曲面になっていて、周囲の景色が美しく映りこみます。
カラーはソウルレッドクリスタルメタリックが映えますね。万一補修が必要になった時には苦労しそうだなという考えが頭をよぎりますが(笑)それを考慮しても魅力的なボディカラー。どっしりと存在感のあるボディによく似合います。プレミアム感に加え、美しさや存在感がありますね。


Q:内装と操作性についてはいかがですか?

とても上質で、手触りも素晴らしい。試乗車はブラックにタン色ステッチですが、個人的にはタンレザーのインテリアに惹かれます。お洒落ですよね。
スイッチ類も機能的に配置されていて、カチッという操作感も好印象。ゆとりやくつろぎとスポーティ感、高級感がうまく調和していると思います。
それから横長の 12.3 インチセンターディプレイが斬新ですね。ナビゲーションやリアビューカメラ映像も見やすく、スマートフォンと連動させて楽しめます。人と車の関係性という面で、進化を感じますね。

Q:どんなドライバーにお薦めしたいと思いますか?

ズバリ郊外に住まわれているか、郊外を走る機会の多い既婚男性です。それも独身時代はロードスターで走りを楽しんでいたものの、結婚を機にファミリーカーに乗り換えたというような方。もう一度スポーツカーに乗りたいと内心思っている方。
CX-60 は乗り心地や快適性を犠牲にせず、しっかりと走りを楽しめます。実は妻と子どもを乗せ、ワインディングでのドライブを試してみました。強烈な横 G やギクシャクした動きが出ないよう、アクセルワークとステアリング操作に気を使っての運転でしたが、クレームは出ませんでした(笑)。


Q:改善点などの提案はありますか?

とても完成度の高い車ですので、一般的な目線での要望はありません。
ただしレーシングドライバーとして、あるいはコアな車好きとして言わせていただくなら、高回転域におけるもう一歩の刺激と、マルチインフォメーションディスプレイのカスタマイズ性ですね。
ディーゼルは高回転が不得意。しかしCX-60は従来のディーゼルエンジンを凌駕し、高回転まで軽快に吹け上がります。そこにもう一歩の伸びがあればより楽しい車になるなと思います。
ディスプレイについてですが、レースカー用のメーターは自由に 表示内容を編集できるんです。CX-60のメーターパネルも、設定画面から表示を変更できたり、走行モードによって変化するのですが、表示レイアウトなどをオーナーが編集できるとさらに面白いのではないかと思います。


Q:最後に、ご自身でCX-60を選ぶとすれば、
どのグレードでしょうか?

XD-HYBRID Premium Sports ですね。外装色はスポーティで美しいソウルレッドクリスタルメタリック、内装色はお洒落なタン。
ただ、乗ってみたいグレードが他にもあります。それはガソリンとディーゼルに設定されている FR モデル。重量バランスが良いので、FR でも冬道を走れそうな気がします。4WD よりも安価で手を出しやすいですし、冬でも積極的に車をコントロールするという意味では面白そうですが、やはりマニアックすぎますかね(笑)。
総合的な完成度で言えばやはりディーゼルの 4WD モデルになりますね。皆さんがお車を選ぶ際は、走行性能と快適装備をじっくりと比較して、ライフスタイルにマッチするモデルを選択されるのが良いと思います。

猪股さん、丁寧にお答えいただいて
ありがとうございました。
心底車が好きなんだなということが
ひしひしと感じられた取材。
レーシングドライバーならではの、
走行性能への的確な評価。
今後のご活躍に期待したい。

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